ナイトライフ?!

今回の英国旅行では、ロンドンでの滞在が5泊ありました。
一人旅なので、夕食をゆっくり取るというわけにはいきません。やっぱりこれは音楽会、舞台のどちらかでしょう。

なんと幸運なことに、学会で知り合ったお医者様(彼は詩の愛好家で自分の休みをこの学会に参加することにしたという方)にプロム(プロムスの方がいいのかな?Promsだから)の券を2日分も頂いちゃったんです。

彼はプロムの券を買ってしまった後、この学会に参加することになったので、券が余ってしまっているというんです。私が学会参加は前半で、木曜日にロンドンに行って5日間滞在すると話をしたら、それなら券を上げるよと言ってくださったんです。

プロムとはBBCが主宰のロイヤルアルバートホールで毎夏開催される音楽イベントで、世界からいろんなミュージシャンが呼ばれ、比較的安価にクラッシック音楽を楽しめるんです。約2ヶ月間開催されます。

プロムのことは知っていて、実はネットでもチケット購入可能なので、出立前に「行こうか、どうしようか」、と悩んで、結局買わなかったんです。そこのこの話なので、大喜びで頂きました。わざわざおうちの方(娘さん)に頼んで、(学会にはチケットは持ってきていなかったので)私の滞在ホテルに郵送してくださったんです。

プロムはとても楽しかったです。ロイヤルアルバートホールはなかなかすてきな建物で、建物を見ているだけでも幸せです。音楽も一日目(金曜日)は

Tchaikovsky "Francesca da Rimini "
Mahler "R?ckert-Lieder" 歌手Anne Sofie von Otter( mezzo-soprano)
Sibelius "Symphony No.5"

演奏 Gothenburg Symphony Orchestra
指揮 Gustavo Dudamel

というもので、「リミニのフランチェスカ」は18世紀末頃から19世紀を通じてとても人気のあった「不義の恋人達」という主題で一度聞いてみたかった曲です。指揮者はイギリスデビューがこの演奏という新人で、とてもかわいかったです。

2日目(土曜日)は学生の演奏。日本人の指揮者です。

Paul Patterson"Orchestra on Parade (London premiere)"
Tippett 'Ritual Dances from "The Midsummer Marriage"'
Elgar "Symphony No.1"

演奏 National Youth Orchestra of Great Britain
指揮 Tadaaki Otaka

とても、楽しい演奏で、特に一曲目はチェロパートが全員でチェロをくるりと回転させて演奏したり、学生って感じでした。「のだめカンタービレ」のSオケではバイオリンを立てて引くという場面がありましたが、(っていきなり漫画ネタですみません)本当にこういう事が行われるんだと始めて知りました。

日曜日は劇場関係は皆休みなので、おとなしくしていて、月曜日の夜は"Woman in White"(友人matsukyoちゃんが評を書いていて、興味を持った )を、火曜日の夜は"Les Miserable"を見ました。レミゼラブルは何度も見ているのですが、つい半額チケットセンターの売り場で間違って口走ってしまったんです。本当は"We will Rock you"(だったっけ)を見たかったのに。

チケットを受け取って「あれ?私ってレミゼラブルって言っちゃったわ」と始めて自覚しました。おおぼけ。

でもレミゼラブルは好きなので、またまた感動して涙しながら見てました。
"Woman in White"の方は、ちょっと評価が落ちます。うまくまとめてはいるけど、頭に一発で入って来るような歌が全然無かった。「オベラ座の怪人」時はミュージカルが終わったら、何曲も頭の中をぐるぐるしていて、とても印象的だったのに。主人降格の男の人が好みじゃなかったのも、ポイント減なのかもしれないけど。日本で「レミゼラブル」を見た時は野口五郎がマリウスという恋人役をやっていて、「うーん、私はこいつには惚れない」と思っていたけど、今回のマリウスは格好良かった。(ミーハーと呼んでください)

ということで、英国での私のナイトライフでした。