ブリジット・ジョーンズの日記

ちょっとある所で、発表するために、現在ジェーン・オースティン「自負と偏見」
Pride and Prejudice (Penguin Popular Classics)Pride and Prejudice (Penguin Popular Classics)

「ブリジット・ジョーンズの日記」
「ブリジット・ジョーンズの日記〈上〉きれそうなわたしの12か月」
「ブリジット・ジョーンズの日記〈下〉きれそうなわたしの12か月」
Bridget Jones's Diary(映画『ブリジット・ジョーンズの日記』原作)Bridget Jones's Diary

Bridget Jones: The Edge of ReasonBridget Jones: The Edge of Reason


をまとめ読み。

自負と偏見」大昔の大学生時代に授業で読んで以来原文にはふれていない。BBCでテレビ映画化されたもの高慢と偏見コリン・ファースがダーシーさんをやっている)のは見ているが、改めて原文を読むとなかなか新鮮でおもしろい。(これだけ読み継がれている名作ロマンスなんだから、当たり前といえば当たり前だが)

その時代の習慣とかが、大学時代よりよく分かるようになっているので、より楽しめる。どうもこの作品はまたまた映像化されているらしい。今度は映画として。

iTunesのムービーコーナーが出来たから、見に行ったら映画の予告編とかが見れるようになっていて、そこにこの名作が名を連ねていた。あんなにBBC版で人気の出た作品だからさぞ今度の映画の俳優はやりにくかろうと、勝手に推測。

ブリジット・ジョーンズじゃないけど、コリン・ファースとMrダーシーを混同している人が多いから。。。

「ブリジット・ジョーンズの日記2」ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月の方には、ブリジットがコリン・ファースにインタビューをするという場面がある。この受け答えは全くの創作なのか、質問はフィールディングが書き、それに本当のコリン・ファースが答えたのか知らないが、(おそらく全くの創作。なぜなら、DVDのおまけ映像でブリジット・ジョーンズの日記の映画化の話が最初にコリン・ファースに来た時のやりとりで、マネージャーに指摘されるまで2巻目にそのような部分があるとはコリン・ファースは知らなかったといっているので)その場面がむちゃくちゃおもしろい。

完全にコリン・ファースとダーシー氏を混同しているブリジットは、ぬれシャツシーンにこだわって、とても変なインタビューになっている。

ぬれシャツシーンとはダーシー氏が池に飛び込む原作には無いシーンで、セクシーだということでとても話題になった。「ブリジット・ジョーンズの日記」で何回もそのシーンだけビデオを見るという場面がある。残念ながら(?)私にはまったくセクシーに見えなかった。これがあるから、コリン・ファースはよく池に飛び込むシーンがあるんだろうか。(「ラブ・アクチュアリー」しかり、「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月」しかり)

2作目の映画の方はちょっとお馬鹿すぎる所があって、好きといいきれない所があるが、原作の方は笑えておもしろい。

ブリジット・ジョーンズの日記」が「自負と偏見」を下敷きにして書かれているのは、読めば(見れば)すぐに分かることですが、映画の方では結構強調されているマーク・ダーシーとブリジットの階級差が原作の方では私には分かりませんでした。「不機嫌なメアリー・ポピンズ?イギリス小説と映画から読む「階級」」の作者新井氏によれば、原作には様々なブリジットの下層中流階級らしさがあり、それがまたおもしろいとのこと。確かに彼女の所属階級ははっきり描かれるが、マーク・ダーシーの方はというとあまり私にははっきり見えない。現在は確かに成功した弁護士でお金持ちだが、出身階級はというとなかなか読みとれない。

新井氏の論調に従えば、「what?じゃなくてpardonを使いなさい」というブリジットの母親がまさしく下層中流階級なら、マーク・ダーシーの母親も同じ言い方をしており(小説中で)、どうも出身階級は同じではないかと思われる。ただし、マーク・ダーシーの方はケンブリッジ(だったよね)出身で法廷弁護士という上層中流階級の職業を手に入れて階級を登ったように見える。しかし、映画2の方では「ダーシー家の男は代々イートン校」というセリフかは入り、ダーシー家がもともと上層中流階級に描かれている。うーん、分からない。


やっぱり、このへんの微妙な所を読みとるには、まだまだ私の英語力、英国文化理解力は足りないようです。