お櫃のある生活
さわらのお櫃を買った。
宣伝に素焼きだからご飯の余分な水分をとってくれて、尚かつ温めたいときとかは丸ごと電子レンジに入れられる、という事だったので、使っていた。
使い始めて1年以上。まあまあ気に入っていた。
所が、その丸い蓋がころころ転がって割れてしまった。
「さて、どうしよう」と悩んだ結果、さわらで出来た江戸櫃にすることにした。なにしろ陶器のお櫃は結局の所、木で出来たお櫃の代用品に過ぎず、丸ごと温められるというメリットはそれほど魅力的ではなかったからだ。
どうせまたお櫃を買うなら、今度は木のお櫃!と思っていろいろ見てみた。
本当は形の美しさに惹かれ、曲げわっぱで出来たお櫃にだいぶ心が傾いた。
曲げわっぱのお櫃のいいところは、その小ささ。私が買った江戸櫃は木の厚みが1センチはあるので、全体としてどうしても大きくなる。それに比べて曲げわっぱは小さくて美しい。江戸櫃はどれをみても細部の作り込みは結構雑。曲げわっぱは見れば見るほど芸術品という感じ。したがって、どうしても値段も高くなる。
ということで、かなり曲げわっぱに惹かれたが、私のような粗忽者には頑丈な方がいいだろうということで、江戸櫃に決定。
毎日快適に使っている。
陶器のお櫃より明らかにご飯がおいしい。一つ一つの米粒が綺麗に見える。(満足満足)
私の場合は夜にご飯を炊きお櫃に入れ、翌朝もそのご飯を食べるというパターンなので、お櫃の出番が多いわけだ。
毎食食べるたびに炊く人には、それほどありがたみが感じられないかもしれないけど。