グレン・グールド「時の向こう側へ」
グールド続き。
なぜかというと,英語の勉強になる音楽ものと言うことで探していくと英語がネイティブの音楽家を扱ったものがよく、そこそこみんなが知っているビックネームと言うことになると、大変限られるからだ。しかも音楽家本人が語っている映像というのはなかなかなかったりする。今まで選んできたのは弦が好きなせいもあり、ジャクリーヌ・デュプレ(英国人)だったり、アイザック・スターン(アメリカ人、一歳でアメリカに来ているんだからアメリカ人でいいでしょ)だったり。そんな中グールドはカナダ出身。英語はネイティブで問題なし。
フィルム「グレン・グールド:ヒアアフター(時の向こう側へ)」
これは、グールドの死後作られたドキュメンタリーフィルムで、グールドの映像も沢山あるが、それだけでなくグールドのファンが沢山出てくる。そういうシーンは結構余分という感じもするが、どちらかというとその「その後」というのに、着目したドキュメンタリーなので、しょうがない。グールドだけを見たい人には不向きかも。
ただ、グールドの映像もかなり出てくるし、グールドがいろいろ音楽について語っている場面もあるので、グールドファンなら見るべきだろう。彼の音楽だけ聴きたいと言う場合は前回紹介の『ゴールドベルグ変奏曲』のDVDの方がいいかもしれないが。
英語の勉強としては、ナレーションもグールドの発言も英語なので勉強にならないわけではないが、残念ながら英語字幕は付いてないので、どのように英語で言っているかの確認は少し難しい。授業に教材に使いたいとは思うが、全部自分で聞き取って書き写すのはちとつらいな。
DVDのケースに英語字幕と書いてあったので、期待していたのだが、それはあくまでフランス語圏の人(カナダの制作なのでカナダのフランス語圏の人間が結構出てくる)がフランス語を話すときに英語字幕が出るのであって、グールドが英語を話しているときには出てこないのだ。なんてこった。