授業について、続き

前回、スラッシュリーディングについて書いたが、そのやり方の基本を基本的に採用していて、訳し方の参考にさせて頂いている本が、速読速超シリーズと

速読速聴・英単語 Core 1800 ver.2

速読速聴・英単語 Advanced 1000 ver.2

All in oneシリーズだ。

ALL IN ONE SECOND EDITION

速読速超シリーズは、テーマで英文を読んでいくという点でも気に入っている。
以前にも書いたかもしれないが、私の授業も「年間テーマ」を設定している、昨年に引き続き今年もテーマは音楽。これは音楽に関連した学校だからしていることでもあるが、同じテーマで違う文体の英文を読むことで、バラバラのものを読むより理解が進むと思うからだ。

分野ごとに使われる単語の傾向はある。「音楽テーマ」で私が必ず読む輸入CDの解説等は、一回目より二回目(勿論違うCDだが)の方が絶対に読みやすくなっているはず。

自分でテーマを決めて、材料探しをするのは結構楽しいし。
市販の教科書を使わないで、自分で探した材料だけでやろうとすると、その分の予習の時間がものすごく必要になり、労力を考えると「ああ非常勤教師って割に合わない職業」と思うが、自分が興味を持てるものの方が授業に熱も入るし、生徒のレベルに応じて教材を変えることも出来るという点で続けている。

一回目の授業では、なるべく辞書の話をしたりしている。
これは、私の授業は辞書をどんどん引いてもらいたいということをアピールするためであり、今まで辞書をいい加減にしか見ていなかった生徒に辞書のおもしろさを知ってもらいたいのでしている。

そういう時の私のお気に入りの英単語は、culture short scale affection等である。
culture の場合関連語を見ることで、文明というのは土地を耕すと言うことから発展したのだというのが分かる。
shortはただ短いというより、足りないという感じを分かるため。(短いとだけ理解していると、応用が利かない)
scaleは音楽テーマだとよけいおもしろいが、音階のことでもあり、蛇の鱗のことでも、天秤のことでもある。おもしろい。(語源は全部違う)
affectionというのは愛情とだけ覚えるとaffectが分からなくなる。もともとは心や体に何らかの作用をすることなのだと、わからないと、辞書のaffectionの項目に並んでいるいろんな意味が「どうして!!」と言いたくなるぐらいバラバラに思える。

ちなみにaffectionは私の持っている辞書では簡単に書くと
1.愛情
2,感情
3,(体への)作用、病気
4,傾向
5,わざとらしさ
6,偏見
となっている。(古)とか(廃)とか書いてあるのもおおいので、現代物ではあまり読み間違えないのかもしれないが、ちょっと昔の物を読む時は要注意な単語。

自分がこういう事を辞書を引いて知って、おもしろい!、と思ったので、授業でも紹介したりしているが、学生の何割がおもしろいと思ってくれるかは、。。。