早期英語教育

小学校でも英語の授業があるというご時世だが、幼児向けの英語教材の多さにびっくりする毎日である。
英語で苦労している自分を省みて、子供には早くからという親の気持ちは分からないではない。英語の音を英語として理解するには、英語の音を子供の時から聞かせるべきだという理論もよく聞く。

では、2歳児の親として、自分がどうするか。という問題ではまだ、結論は出ていない。

息子が行っている保育所バイリンガル教育といって、英語の歌を聴かせたり英語の物語を読み聞かせたりしている。これははっきり言って無意味と、思う。だって保育士さん達がやっているからだ。保育士さん達の中には英語が上手な人がいるかもしれないが、日本人で日本語が母国語の人たちだ。その人達が英語の本を読み聞かせた所で意味はない。

では、家庭で教材としてみせるように作られたDVDやビデオと本などの複合教材はどうだろう。意味があるんだろうか。毎日それを見せることによって、多少発音や聞き取りが出来るようになるかもしれないが、その英語というのものが何時どこで使うことが出来るのか、子供が体感して理解できない限り英語が身に付くことは無いのではないか。という疑問が沸々と起こる。

そういう意味では一週間に一回でも、英語を母国語とした先生と直接話す場というのがある町の教室の方がいいのかも。

「子供は、自分たち大人と違って、いろいろな可能性を秘めている」と考える大人がいかに多いのかは、このようにたくさんの幼児向け英語教材が町中に溢れている現状を見るとよく分かる。
しかも、その教材はものすごく高かったりするのだ。大人の英語コンプレックスにうまくつけ込んだ商売になっているとしか思えない。そういう自分も英語教師という英語産業の一巻を担う職業をしているわけだから、この業界でお金が回ってないと困るんだが。

ということで、悩んでしまうのだ。子供に英語教材を見せるかどうか。見せるとしたら、どんな教材がいいのか。
子供連れで留学かなんかしちゃって、子供は現地校にいれるとかすると、子供は苦労するだろうが英語は身に付くだろうな。まあ、そんな機会はないが・・・

今のところ、うちはTVがないので、一週間に一度DVDで「ピングー」とか見せているだけ。そのうちピングー語が上手になるかも。