映画で英語の勉強


映画で英語の勉強について。

勉強している気になる、勉強を(自分への)言い訳に映画を見て遊んでいる、という気がしなくも無いですが、自然な会話とかの勉強、ヒアリング能力の向上 には幾分いい気がする。

とりあえず、生徒には受けがいい。
映画を全編使うのは、ちょっと長すぎていい授業にならないと思うが、一部だけ「これは」という会話やモノローグを抜き出し、聞き取りをやってから、意味 を確認する、というのはなかなかいいと思う。

全編を使うのもいいが、全編使える映画はなかなか無い。教室で見せるには刺激が強すぎる物が多いからだ。
私はラブコメ、とか人間ドラマとかが好きだが、ラブシーンや暴力シーンは見せたくないので、本当に作品が限られる。それに、スクリプトが手にはいるかど うかも重要だ。
何しろ、全部自分で聞き取っていたら、何時間あっても足りない。
そんなに時間を(予習とか授業準備に)使えるほど、非常勤英語教師のもらえる給料は高くない。

最近はDVDで、英語の字幕も入っているものも多いので、以前よりは格段に楽になった。
英語の字幕は若干省略されている語句はあるが、かなり忠実なので、使える。
本としてスクリプトが売り出されている物も多い。

今年の私の受け持った授業では、音楽にかんする英語を扱うというタイトルでおこなった関係で、
シャイン

『シャイン』
ミュージック・オブ・ハート DTS特別版
『ミュージック オブ ハート』

ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ デラックス版
『ほんとうのジャクリーヌ・デュプレ』を使った。

『シャイン』は主人公の話す英語がどもっていて、聞き取りにくく、そういう意味では教材にしにくい。
まだ主人公が発作で倒れる前の英国音楽院での先生のやりとりの所だけ使った。ここはバックにラフマニノフが流れとてもいい。映像もいいし、気に入ってい る箇所だ。

また『シャイン』はスクリプトスクリーンプレイ社からから発売されている。
シャイン
これがあるから何とか授業ができる。

『ミュージック オブ ハート』はスターンとロベルタ先生との舞台での会話、本番前の子供達への注意事項を話しているロベルタ先生の所を使った。このスクリプトは愛育社から出ている。ミュージック・オブ・ハート?シナリオ対訳
本当の ミュージシャンが出ていると言うことで、貴重な映画だと思う。
DVDには本当のロベルタ先生の日本でのインタビューが入っており、これもいい。

『ほんとうのジャクリーヌ・デュプレ』は子供時代の所だけ使ったが、英語としては早口でなかなか聞き取りにくい。後半は性的描写なども盛り込まれるの で、使いにくい。この映画はDVDにも英語の字幕が付いていなくて、スクリプトも(私が調べた限りでは)出版されていない。ネット上での公開もない。

本当は『海の上のピアニスト』も使おうかと思っていたけど、ここ、というところが見つからなかったので、今回はパス。(スクリプトは出版されていて使い やすいが)


スクール・オブ・ロック スペシャル・コレクターズ・エディション
『スクール・オブ・ロック』スクリプトが先日出版された。英語字幕もあるし、これは一部使えるなと思ったけど、話の展開が『ミュージック オブ ハー ト』と似ているので今回はパス。(そういう意味では『天使にラブソングを2』も同じ展開)

『レッド バイオリン』は映画としてとても好きだけど、英語の場面が少ない、スクリプトが無く使いにくい、という理由で今回はパス。

『不滅の恋 ベートーヴェン デラックス版』スクリプトが見つからない。
『戦場のピアニスト』は戦争物なので、見るのを躊躇している。
『ピアノ・レッスン』はまだ見ていない。映画としての評判は高いから見てみたいとは思っている。

という感じ。
現在音楽物の映画を収集中。どなかたいいの教えて下さい