「マグダレンの祈り」

マグダレンの祈りマグダレンの祈り


マグダレンの祈り」という映画を見た。これは、実話をもとに作られた映画でアイルランドが舞台。「堕落した」女たちがカソリック修道院につれてこられ、監禁された状態で強制労働させられるというひどい現実があったことを記録した映画だ。この「堕落した」というのがまた問題で、シングルマザーになった者を始めとして、レイプされた被害者や、ただ男性と話すのが好きな女性まで含まれる。物語としては、3人の新たにこの施設につれてこられた女性たちを中心に描かれる。彼女たちは物語の最後には結果としてこの施設を出ることに成功するが、施設の中で老い死んでゆく者、くるって病院に入れられる者も、描写される。ほとんどの女性がいったんこの施設に入れられたら、出られず(もちろん給料もなければ、お休みもない)老いてゆくのだ。こんな恐ろしい状況がまだ60年代にあった事だというのだから、ますます恐ろしくなる。

悲しい映画なので、繰り返し見るわけにはいかない。台詞が少なく淡々と状況が映像で示される事が多いので、英語の勉強には向かない。