Bend it Like Beckham「ベッカムに恋して」

自分の研究はいっこうに進まないが、授業準備(教える方)は着々と進む。うーーん。複雑。

4月から新しく教える学校では、一般英語の授業だが、ロンドンを中心にしたイギリス文化を扱う教科書を使うことにした。そのため最初の導入として「ベッカムに恋して」を見せることにする。教科書の第一章がロンドンの多民族文化のついての項目だから。

ベッカムに恋してベッカムに恋して

ベッカムに恋して」はインド系イギリス人の女の子ジェスが主人公。家族はインド系移民社会の中での関わりを重んじ、インド文化を大切にして生きている。当然「女の子が太ももをあらわにして、ボールをけり合う」サッカー等はもってのほか。彼女は家族に嘘をつき、地域の女子サッカーチームに参加する。

家族の反対に負けず、いかに自分の夢を捨てずに生きてゆくかがこの映画の主なテーマとなっている。勿論家族は子供のことを考えているわけだが、そこに留まっているだけでは、自分の夢や人生は切り開けない。他文化(イギリス文化対インド文化、親世代対子世代)の受け入れというのもテーマの一つ。

父親に許可をもらい、姉の結婚式を抜け出し、アメリカからスカウトが来る大事な試合に出たジェスはアメリカの大学の奨学金を得ることに成功する。

どうして姉の結婚式を抜け出すなんて言うことを許可したのかと怒る母親に対して、父親が言うのがこのセリフ。

When those bloody English cricket players threw me out of their club like a dog...

..I never complained. On the contrary, I vowed that I will never play again.

Who suffered? Me.

But I don't want Jessie to suffer. I don't want her to make the same mistakes that her father made of accepting life, accepting situations. I want her to fight. And I want her to win... ..because I've seen her play. She is brilliant!

I don't think anybody has the right of stopping her.

Two daughters made happy in one day. What else can a father ask for?